COMITIA126戦利品 感想

コミティアから1週間たちましてようやく戦利品を読み終えたので感想をつらつらと書いていこうと思います。
事前にチェックしていた「気になる!買うぞ!!」と意気込んでいた分しか買えなかった(スペース回れなかった)のがちょっと無念なのですが、気になったけど今回買えなかった本はまた次回にリベンジしたいです。
2月と5月は結構買いあさって金飛ばしたんですが、今回は印刷関係で金が飛びまくってて財布の紐がかたくなっていた・・・。

ではでは目次。作者さんの作品紹介ツイートと、用意されている場合は通販のリンクも貼っています。




黎羊さん:魔王級彼女EX


結構今回は厚い本狙い撃ちで買っていったので、黎羊さんの御本もその一つ。
事前情報は上のツイートだけでほとんど中身を知らずに買っていったのですが、まず女の子がかわいかったです。
作者によって漫画に漂う雰囲気って違うんですが、これ一冊で「黎羊さんの漫画ってこんな雰囲気なんだなぁ~」と察することができました。


ブコメジャンルではありますが、コメディ要素がめちゃめちゃ多くて、読んでる途中に何度「フフッw」って笑ってしまったかわからない。20回は笑った。
かわいい女の子が急にゴツイドラゴン姿になって(かっこいい!)ゴロゴロしているシーンのシュールさはすごかった。
後半から登場するクルヴィ様もかわいいし、お相手のウェールくんもバカっぽくて(ほめてる)好感が持てます。あと王様のゆるさ。


それと装丁も素敵ですね。総ページ182Pと結構分厚い本なのですが紙が硬くなくてめくりやすく、PP加工されていない表紙も、手に伝わる紙の質感が好きで、しばらく軽くぐにょぐにょ触っていました(やめろ)
遊び紙も、あれ、ちょっと名前忘れちゃったんですけど(紙見本かなんかで見たことある紙だった)、トレペみたいな質感で、私も前に「遊び紙これにしよっかなー」と考えたことのある紙だったので、表紙めくって「おお!」ってなりました。

通販はこちらです。まったりと時間が流れる、コメディ全開の、女の子がかわいい漫画でした。
sasanakidori.booth.pm


きむりさん:Andante


こちらも装丁が素敵な本でした。本のタイトル部分が、箔押し?箔押しじゃないか。プレスされてて文字だけが浮き出ているデザインで、文字のポップさを引き立てている印象。
黎羊さんの本もそうでしたが、装丁が素敵な本は「表紙の紙なに!?本文の紙は!?紙の種類教えて!!」と懇願したくなりますね。


中身はいつものきむりさんらしい、ちょっとダークな匂いを醸し出す雰囲気でした。
時系列的には、ひととおり旅が終わってまた新しい旅に出る前日の日の話かな・・・?と昨日は思ったのですが、でも「あの子」がいないし、違うのかも?
ラムダ君の表情が柔らかいところが印象的でした。あとなかなかお目にかかれないサマエルさんのシーンが見れて嬉しかったです。こういうちょっとアホっぽい(ほめてる)、快活なお兄さんっていいよね。
フレイアさんもイケメン女子で好きなので、オールスターズ本(?)たのしいなぁと思って読んでいました。
きむりさんのは、いつかツイッターイラストとかブログイラスト本がまとめて出たりしないかなぁとひっそり思ってます。


通販はこちらです。既刊の時紡の唄やキャラクター資料集もめちゃくちゃ見ごたえがあるのでオヌヌメです。
uragami.booth.pm



ぶち子さん:手裏恋っ!


COMITIA124の時にも感想を書かせていただいた、美濃ぶち子さんの今回の新刊です。こちらも事前情報ほとんどなしで買いに行ったのですが、ぶち子さんの漫画はすごい読みやすいので、最後までさっくりと読めて楽しむことができました!


ヒロインのくのいちゃんが、本の半分以上は変顔というか・・・とにかくまともな顔ではない笑
これほど百面相なヒロインは商業を探してもなかなかない。


内弁慶でヘタレな内政くんと、内政くんの家来で内政くんに(一方通行な)愛を注ぎ続けるあわよくばライバルをぶっ殺そうとするヒロインくのいちゃん、
天然でかわいいマドンナ雨宮さん、雨宮さんの幼馴染で熱血スポーツマン(しかし純情な)森くん、、と性格も生い立ちも多様なキャラクターが複雑な(?)恋模様を繰り広げるまさにドタバタラブコメディです。


9割ギャグ要素を噛んだ明るいラブコメ漫画ではあるのですが、その明るさに隠されつつも森くんと内政くんの関係には胸が痛んだ。あそこはどうなるんでしょう、やっぱり内政くんがくのいちゃんが惚れるしかないのでは??


くのいちゃんもすごい有能忍者みたいで、その有能っぷりが発揮される話がいつか見れたらすごいワクワクもんです。
「普段ふざけてるけどやるときはやるぜ!」ってキャラが好きなので、過去回想で内政くんに本気の叱咤をするくのいちゃんには「か、かっこいいやんけ・・・!」と涙が出かけました。
あと閑話休題的なヒトコマで、(表向き雨宮さんと内政くんに嫉妬を抱くくのいちゃんと黄尾助くんを描写しながら)風邪を引いた黄尾助くんの看病をしているくのいちゃんの図があって、また「や、やさしいやんけ・・・!!」と感動しました。


ちなみに私の推しは黄尾助くんです。イケメンで長髪男子とか惚れるしかない。
最後の方に一瞬黄尾助くんとるーりぃのツーショットがあったのですが、お似合いすぎてしばらくそのコマを眺めていました。2人くっつかないかなぁ。笑 フラグは立っている気がする!!



ツッコミどころ満載で軒並み楽しく、もう感想を言おうと思ったら全話に感想投げつけられそうな内容の濃さです。
通販は現在予約中のようです。第2巻もめちゃくちゃ期待です。



安曇祈さん:青箱選集、夏に至りし君は死ぬ、冥土より現世の君へ、今は昔の話


安曇さんは2015年~2018年でpixivコミックで「青キ縁ノ箱」という漫画を連載していた作家さんです。歴史創作や和モチーフが好きな方にオススメです。
comic.pixiv.net


COMITIA126にはこの方の本を買うために私はサークル参加しました。ハイ。(暴露) せっかくなら一般よりサークルで出たかった

青箱選集目的でしたが、他の既刊もたくさん出されるということで全部買ってきました。
ホント買ってよかったです。やっぱり安曇さんの絵が好きだなぁと紙を眺めて(言い方)改めて感じました。


青箱選集はpixivで連載していた物のダイジェストおまとめ本といった感じで各話にあらすじが書かれていたのですが、
第一印象としてはすっっっごい大変だっただろうなぁコレ・・・・・・・と思いました。まずそこで脱帽です。
安曇さんの歴史創作は連載前から読んでいたので(でも私は日本史詳しくないので雰囲気だけを楽しんでいた感じになるのですが・・・)、
そのころに描かれていた守屋や山背が見れて嬉しかったというのは連載を追いかけていた当時の感想です。


あとがきも大切に読んだのですが、制作の裏話を聞けて改めて連載の苦労を知るなど・・・。
「各地の呪物をどうにかしていく話にするつもりだった」とあったのですが、
「えっ!!なんですかそれ絶対おもしろいですやん読みたい!!!」ってめちゃくちゃ思いました。


と同時に、連載がもうすこし違う形だったら咲太郎も生きたまま彌世ちゃんと楽しい第2生を謳歌できたのかなぁと切なくなりました。
あの結末はね・・・やっぱり切ない・・・・。


青箱選集以外の本だと、お寺擬人化漫画「今は昔の話」、フルカラーイラスト集「夏に至りし君は死ぬ」、短編読み切り漫画「冥土より現世の君へ」とありますが、
中でも「冥土より現世の君へ」がとてもお気に入りです。
まず全ページ通してキャラの顔がいい・・・。やっぱ黒髪男子とか長髪男子っていいよね!
転生した小野篁と篁を迎えにきた閻魔大王の話だったのですが、
私は安曇さんの創作の雰囲気が好きなので「全買いしてよかったなぁ・・・」と思う一冊でした。



来さん:宿らせ恋劇


コミティア関連のツイートが見つからなかったので、作品紹介をピックアップしました)


最後は来さんです。
以前にサイトの方で1,2話本編を読んだのですが、続きを読むのになかなか時間がとれないでいたのでこの機会にぜひ買いたいと思っていた本でした。買ってよかった。


これは一冊丸々読み通すとおもしろさがどんどん目に見えて増えていく本ですね。
序盤を読んでいた時は「ファンシーな話かな~?」と思っていたのですが、
主人公キハルくんにリリユちゃんという大切な女の子がいたこと、"浮遊街" ”翻訳者” ”著者"など特殊ワードが増えてきたところでさらに興味を惹かれました。


アキラがかわいいなぁというのはもう序盤から思っていたのですが、
天然おばかド一直線ではなく、時に真面目にキハルくんを諭しにかかってくるところとかポイント高い。
キャラの掛け合いや閑話休題に挟まれるコメディターンの愉快さもさることながら、
話全体がよく練られていておもしろいなと思いました。私だったら絶対に考えつかん。
物語の中に飛んで"翻訳する"という展開だけでももうおもしろいです。
あと作中物語「Half」に出てくる魔導士カデューさん可愛い。ほんとよその女の子かわいい。


スポーツ漫画とかでは結構心理戦が繰り広げられたりしますが、宿らせ恋劇もそんな雰囲気があります。
人物が「あれでもないこれでもない」と思考する様は読み手と隣並んで歩いてくれる感じがして物語に入り込みやすいので好きです。
「Half」は初めてキハルくんが入った世界なので不慣れから四苦八苦するのですが、
そのたびに"翻訳"の難しさとおもしろさがこっち(読み手)にも伝わってきて、大変引き込まれました。


1巻は「先輩好き好き!」なアキラと、それを追い払いながら親友リリユを助けるべく奔走するキハルがメインになるのですが、
2巻以降の紹介文で「アキラとパートナー解消したキハル」とあって、「エエ!?1巻はこんなに明るいのにそんな切ないことになるのオ!?」とさらに続きが気になりました。


すでに6巻刊行されているところからお察しですが超大作なので、気になった方はぜひ。
単行本はまだ6巻(63話まで収録)ですが、web本編では180話以上あるそうです。ヤバいスゴいな。

r2root.booth.pm




以上です。1時間ぐらいで書くつもりが気合入れて2時間も使いました。
何か問題があれば削除しますので、お手数ですがツイッターの方に連絡頂けるとありがたいです。でわでわ。